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医療費の基礎知識③

保険診療報酬のしくみ


保険診療のサービス

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※種類のそれぞれに加算項目がある(例 初診→時間外、休日、深夜22時〜6時、6歳未満 など)
 
保険診療報酬の考え方
基本
出来高方式」
保険診療報酬=(基本診療料の点数+特掲診療料の点数+加算)×10円
 
↓移行してきている
 
診療群分類包括評価制度(DPC)の医療機関の場合
「包括支払方式」
保険診療報酬=(※包括部分)×10円+(※出来高部分)×10円
※包括部分=入院基本料、検査、画像診断、投薬、注射、1000点未満の処置
→(DPCごとの1日当たりの点数×在院日数×医療機関別係数)
出来高部分=医学管理、手術、麻酔、放射線治療、1000点以上の処置
→(基本診療料の点数※+特掲診療料の点数+加算) ※一定の入院期間を超えたもの
 

※ざっくり「DPC=傷病の治療例」
※現在は主に大きな病院に適用。指定基準がある。
出来高払いのデータを収集して、医療費が一定の金額に収まるようにするための方法。対象外の治療もある。今後データが集まれば対象になる。対象外の場合は出来高方式が適用。
※係数が病院ごとに異なるため、金額も差がある。設備や人員が整っていて大きい病院ほど高い。

 

特に知っておきたい項目

○短期滞在手術
手術料、入院料、検査料込みの包括支払
短期滞在手術等基本料Ⅰ ⇆出来高方式 (病院が選べる)
・日帰り手術・・・原則一律 (約2947点)
短期滞在手術等基本料Ⅱ ⇆出来高方式 (病院が選べるが、DPC病院はDPC方式のみ)
・1泊2日手術・・・原則一律 (約5046点)
短期滞在手術等基本料Ⅲ(特定の場合を除き、基本適用)
・日帰り手術〜4泊5日手術・・・手術ごとに異なる(前立腺悪性腫瘍手術○○点、白内障手術○○点)
※「短期滞在手術等基本料Ⅲ」に指定された手術で日帰り手術、1泊2日手術となった場合は、「短期滞在手術等基本料Ⅲが優先される。
 

○特定入院
救急救命
1日当たりの点数が決まっている。+加算額(処置料、機器料、薬剤料、医療材料料)

一部点数例
3日以内の緊急入院 10223点×日数
4〜7日の緊急入院 9250点×日数

8〜14日の緊急入院 7897点×日数
 
・集中治療室
1日当たりの点数が決まっている。+加算額(処置料、機器料、薬剤料、医療材料料)

一部点数例
7日以内の入院 14211点×日数
8〜14日の入院 約12633点×日数

 

○大事なこと

傷病ごとのデータを収集し、医療費を平準化するしくみがある(病院の規模により差はある)

診療報酬点数×10円が総医療費になる

総医療費×自己負担割合が窓口負担になる