収入と所得について
税金は所得金額に対して計算されます。
今回は、収入と所得について書いていきたいと思います。
所得の求め方はどのようにお金を稼ぎ方によって違います。
大きく分けて3種類で、
○会社員
収入
給与や賞与などの年間の合計収入。特に給与所得者の場合、年収が収入にあたる。(源泉徴収票の「支払金額」欄に書かれている金額)
所得
年収から給与所得控除を差し引いた後の金額(この場合は給与所得)
※必要経費
給与所得者にとっての必要経費は、給与所得控除。給与所得控除の金額は正規雇用や非正規雇用、パートやアルバイトといった就労形態に関係なく、所得税法上、年収に応じて決められている。
○自営業
収入
年商が収入にあたる。飲食店経営であればランチやディナーの売上、ライターであれば執筆に関する売上などになる。
所得
必要経費を収入から差し引き、残ったものが所得(この場合は事業所得)
※必要経費
必要経費は収入を得るために必要な経費(費用)。業種や業態によって、ある程度変わってくる。
○年金生活者
収入
民間の保険会社等で年金タイプの保険に加入していなければ、「公的年金」の額面が収入金額にあたる。
所得
公的年金等の源泉徴収票に記載されている「支払金額」の合計額から、公的年金等控除額を差し引いたものが、所得となる。(この場合は雑所得)
※必要経費
年金生活者にとって必要経費にあたるものは「公的年金等控除額」。年金受給者の年齢(65歳未満か65歳以上か)、および公的年金等の収入金額に応じて決められている。
まとめ
・「所得」とは、収入から必要経費を差し引いて残ったもの
「収入-必要経費=所得」
・会社員や年金受給者には、ある程度の必要経費が見積もられている。